外反母趾について

外反母趾とは

外反母趾とは、足の親指が外に曲がるというだけの病気なのですが、その曲がりが酷くなると歩くことが困難になったり、痛みで靴も履けなくなってしまいます。
更に、痛みを庇うため変な歩き方になってしまい、膝や股関節にまで悪影響を与え、その悪影響は背中へと伝わり、肩こりや腰痛をも引き起こしてしまうようになります。
また、外反母趾の痛みのために外へ出るのも嫌になり、そのために運動不足になって全身の健康にも悪影響が及ぶようになります。
特に肥満、糖尿病、心臓病、高脂血症、脂肪肝、骨粗鬆症などの生活習慣病の原因ともなりうるので注意をしなければなりません。
このように外反母趾は、足だけでなく体全体に悪影響を与えてしまうものですので、ただ単に足の親指が曲がるだけだと軽視してはいけません。

外反母趾の種類

外反母趾にはいくつかの種類があります。
特徴はそれぞれ異なっていて、症状が引き起こされる原因や治療法、予防法も違ってきます。
外反母趾の種類には、靭帯性外反母趾、仮骨性外反母趾、混合性外反母趾、ハンマートウ性外反母趾、病変性外反母趾の5つがあります。
靭帯性外反母趾は、親指が小指側に曲がる基本的なタイプで、足先の横アーチを支えている靭帯が緩んでしまうことが原因となっていて、親指そのものが大きく曲がっているのが特徴です。
仮骨性外反母趾は、親指はあまり曲がっていないが、親指の付け根の骨が異常に出っ張ってしまっているタイプです。
混合性外反母趾は、中年以降の女性に多く発生する外反母趾で、靭帯性外反母趾と仮骨性外反母趾が合併しているタイプです。
ハンマートウ性外反母趾は、先天的要素がある人に起こりやすいタイプのもので、生まれつき指が長すぎていたり、指が上を向きすぎていたりする場合に起こりやすくなっています。
病変性外反母趾は、リウマチなどの病気や、事故や怪我が加わって変形や脱臼を伴ったタイプです。

外反母趾の進行度

外反母趾の進行度は、可逆期、拘縮期、進行期、終末期の4つの時期に分けられます。
可逆期とは1番軽症の段階で、靴を履いている間は親指が曲がっていても、靴を脱いでマッサージなどをすれば位置が元に戻る時期です。
拘縮期とは、可逆期の状態が続いて、親指の靱帯や筋肉が徐々に縮んできてしまい、元の位置に戻そうとしても戻らなくなってくる時期です。
進行期とは、更に外反母趾の症状が進んでしまったもので、立って歩こうと親指に力を加えただけで親指が外側へ曲がっていってしまう状態で、何もしなくても外反母趾の症状が進行していってしまう時期です。
終末期とは、文字通り最終の段階で、親指の関節が脱臼してしまい、これ以上は外側へ曲がらないというくらいに悪化しています。
外反母趾の症状がここまで進行してくると、親指は第2指の下にもぐりこんでしまったり、上に覆いかぶさるようになってしまい、治療も困難になってしまいます。

外反母趾の治療について

外反母趾の症状は、軽いものならば、外反母趾用の靴を履いたり、装具をつけることで変形した足の指を正常の位置に戻したり、サポーターやテーピングで治療することができます。
しかし、中程度以上に症状が進行していると、装具やテーピングなどでは治療の効果がないので、病院での治療が必要となってきます。
病院での治療は、外反母趾矯正で骨格のバランスを矯正してから、運動療法やテーピングなどで治療を進めていきます。
薬によって治療する場合もあるのですが、あくまでも痛みを抑える対処法ですので根本的な治療にはなりません。
そして、更に外反母趾の症状が悪化して、日常生活に支障がでてくるような重度になると、手術を行なうしか手がなくなってしまいます。

外反母趾の対策について

外反母趾になってしまう原因の大半は、靴によるトラブルといえるでしょう。
ハイヒールなどを履くことが原因で症状が起こってしまった場合の対策は、どうしたら進行期に入るのを食い止められるかが重要になります。
そのためには、運動療法と装具療法を中心として、親指を外側へ押さずに、第1中足骨を押さえ込んで、内側に開かないような靴を履くようにすることが大切です。
外反母趾を対策するには、ファッション性はある程度妥協しなければならないでしょう。
ハイヒールなどを履く事がないのに症状が起こってしまう場合は、遺伝的な要因が深く関係しているといわれています。
そのような場合の対策法も運動療法、装具療法が効果的です。
但し、10歳以下の子供が外反母趾となった場合で、靴による影響が殆どないというときには、脳性小児麻痺などの筋肉の麻痺を起こす病気が関連している可能性もあるので、すぐに整形外科で診断をしてもらいましょう。



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